Hikiのインストール

Hikiのインストールと設定

Hikiを動かすためには何はなくとも、まずRubyが必要です。今のところRuby 1.6.7と1.6.8で動作実績があります。Rubyは以下のURLから入手してください。

http://www.ruby-lang.org/ja/

前提ライブラリのインストール

Hikiを使うためには以下のライブラリが別途必要です。

strscan (0.6.5以降)
http://raa.ruby-lang.org/list.rhtml?name=strscan
Amrita 1.0.2
http://raa.ruby-lang.org/list.rhtml?name=amrita

これらについては上記のURLからダウンロード後、添付ドキュメントを参考にインストールしてください。

インストール例で前提とする環境

一般的なCGIの実行を許可しているISPやレンタルサーバ上で利用する場合を想定し、以下のような環境を例に説明します。

  • WWWサーバ: Apache 1.3.x
  • ユーザ名: foo
  • HikiのURL: http://www.hoge.example.org/~foo/hiki/
  • 上記URLのパス: /home/foo/public_html/hiki/
  • データ格納用のパス: /home/foo/hiki/

CGIスクリプトの設定

配布アーカイブを展開し、中身をすべて/home/foo/public_html/hiki/へコピーします。hiki.cgiがCGIスクリプト本体なので、WWWサーバの権限で実行可能なようにパーミッションを設定してください。

また、/usr/bin/envを使った起動ができない環境では、hiki.cgiの最初の行をRubyのパスに書き換える必要があるでしょう。例えばUNIX系なら、

#!/usr/local/bin/ruby

Windows系なら、

#!c:/ruby/bin/ruby

という感じです。

.htaccessの作成

続いて、CGIの実行環境を整えます。 dot.htaccess .htaccess にリネームして、環境に合わせて書き換えます。添付のサンプルは以下のようになっています。

Options +ExecCGI

AddHandler cgi-script .cgi
DirectoryIndex hiki.cgi

<Files "*.rb">
       deny from all
</Files>

ここでは、

  • CGIの実行を可能にし、
  • サフィックス「.cgi」のファイルをCGIと認識させ、
  • hiki.cgiをデフォルトのファイルに設定し、
  • *.rbのファイルの参照
  • を禁止

という設定になっています。

データ格納用ディレクトリの作成

data配下のコピーとパーミションの設定

展開したディレクトリの中にdataというディレクトリがあります。このディレクトリをどこかへ移動してください。このディレクトリの場所は、WWW経由でアクセスできない( public_html 配下でない)場所が良いでしょう。

$ mv data /home/foo/hiki

データ格納用のディレクトリは、WWWサーバの権限で書き込めるパーミッションにしておく必要があります。

hikiconf.rbの作成

次に、 hikiconf.rb.sample hikiconf.rb にリネームして、内容を書き換えます。このファイルはRubyスクリプトとして、CGIに直接読み込まれます。(requireされます)Hikiの主要な設定はCGI経由で行えるので、最低限書き換えるべきなのは最初に出てくる $data_path だけです。

$data_path = '/home/foo/hiki'

hikiconf.rb には、他にもいろいろな設定項目を記述できます。詳細については、 hikiconf.rb.sample 中のコメントを参照してください。

Hikiの実行

HikiをインストールしたURL(ここではhttp://www.hoge.example.org/~foo/hiki/)をブラウザで開いてみてください。FrontPageが表示されればインストールは成功です。

ページの上部には以下のようなメニューが表示されているはずです。

[ 新規作成 | 編集 | 差分 ] [ FrontPage | 一覧 | 検索 | 更新履歴 ] [ 管理 ] 

以下、これらのメニューについて説明します。

新規作成

「新規作成」のアンカをクリックすると「新規作成」画面へ遷移し新しくページを追加することができます。

編集

「編集」のアンカをクリックすると参照しているページの内容を編集することができます。

Hikiにはページ単位の「凍結」という考え方があります。管理者がページを編集して保存する際に「ページの凍結」というチェックボックスをチェックし、管理者用パスワードを入力することにより、そのページは凍結されます。凍結されたページを編集するには管理者用のパスワードを入力する必要があります。

差分

「差分」のアンカをクリックすると参照しているページの最新版と、1つ前の版との内容の差分を参照することができます。

FrontPage

「FrontPage」のアンカをクリックするとHikiのトップページに遷移します。

一覧

「一覧」のアンカをクリックすると作成された全てのページを一覧で表示します。一覧画面では、各ページの最終更新日時、凍結されているか否かを参照することができます。

検索

「検索」のアンカをクリックすると「検索」画面に遷移します。検索画面で検索したいキーワードを入力し、「検索」ボタンを押下すると、全てのページ中から入力したキーワードを含むページが一覧されます。

更新履歴

「更新履歴」のアンカをクリックすると作成された全てのページを更新日時が新しい順に並び替えて一覧表示します。

管理

「管理」のアンカをクリックすると管理者用ページに遷移し、以下の項目を設定することができます。

  • サイト名
  • 著者名(サイト管理者名)
  • メールアドレス(サイト管理者)
  • 管理者用パスワード
  • 更新時のメール通知有無
  • テーマ
  • サイドバーの利用有無

【重要】インストールが成功したら、すぐに「管理」画面で管理者用パスワードを設定してください。