GLibサポート付きテストユーティリティ

GLibサポート付きテストユーティリティ — テストをもっと簡単に書くためのGLibサポート付きユーティリティ。

概要

#define             gcut_take_object                    (object)
#define             gcut_take_error                     (error)
#define             gcut_take_list                      (list, destroy_function)
#define             gcut_take_hash_table                (hash_table)
GList*              gcut_list_string_new                (const gchar *value,
                                                         ...);
#define             gcut_take_new_list_string           (value, ...)
void                gcut_list_string_free               (GList *list);
GHashTable*         gcut_hash_table_string_string_new   (const gchar *key,
                                                         ...);
GHashTable*         gcut_hash_table_string_string_new_va_list
                                                        (const gchar *key,
                                                         va_list args);
#define             gcut_take_new_hash_table_string_string(key, ...)

説明

テストを書くためには、テスト環境を前処理・後処理するコードや、検証する結果を準備するコードなどたくさんのコードを書く必要があります。Cutterはもっと簡単にテストを書くためにユーティリティを提供します。

このユーティリティはGLibと一緒に使います。

詳細

gcut_take_object()

#define             gcut_take_object(object)

objectの所有権をCutterに渡し、objectを返します。

object :

Cutterが所有権をもつことになるGObject *。

1.0.3から


gcut_take_error()

#define             gcut_take_error(error)

errorの所有権をCutterに渡し、errorと同じ内容のGError *を返します。

error :

Cutterが所有権を持つことになるGError *。

1.0.3から


gcut_take_list()

#define             gcut_take_list(list, destroy_function)

listの所有権をCutterに渡し、listと同じ要素を持つGList *を返します。

list :

Cutterが所有権を持つことになるGList *。

destroy_function :

listの要素を破棄する関数(CutDestroyFunction)、あるいはNULL。

1.0.3から


gcut_take_hash_table()

#define             gcut_take_hash_table(hash_table)

hash_tableの所有権をCutterに渡し、hash_tableを返します。

hash_table :

Cutterが所有権をもつことになるGHashTable *。

1.0.4から


gcut_list_string_new ()

GList*              gcut_list_string_new                (const gchar *value,
                                                         ...);

渡された文字列からリストを作ります。

value :

最初の文字列。

... :

リストに入れる残りの文字列。最後の引数としてNULLを指定してください。

戻り値 :

渡された文字列のリスト。gcut_list_string_free()で開放してください。

1.0.3から


gcut_take_new_list_string()

#define             gcut_take_new_list_string(value, ...)

渡された文字列からリストを作ります。作られたリストはCutterが所有権を持ちます。

value :

最初の文字列。(const char *)

... :

リストに入れる残りの文字列。最後の引数としてNULLを指定してください。

1.0.5から


gcut_list_string_free ()

void                gcut_list_string_free               (GList *list);

listlist内にある文字列を開放します。

list :

開放する文字列のリスト。

1.0.3から


gcut_hash_table_string_string_new ()

GHashTable*         gcut_hash_table_string_string_new   (const gchar *key,
                                                         ...);

引数で指定されたキーと値のペアから、文字列のキーと値を持つハッシュテーブルを作成します。

key :

最初のキー文字列。

... :

残りの引数のNULL終端のリスト。まず、最初のキーの文字列値を指定します。続いて、任意の数だけキー・値のペアを指定します。最後にNULLを指定しなければいけません。

戻り値 :

渡されたキー・値を持つハッシュテーブル(GHashTable *)。g_hash_table_unref()で開放してください。

1.0.4から


gcut_hash_table_string_string_new_va_list ()

GHashTable*         gcut_hash_table_string_string_new_va_list
                                                        (const gchar *key,
                                                         va_list args);

引数で指定されたキーと値のペアから、文字列のキーと値を持つハッシュテーブルを作成します。

key :

最初のキー文字列。

args :

残りの引数のNULL終端のリスト。まず、最初のキーの文字列値を指定します。続いて、任意の数だけキー・値のペアを指定します。最後にNULLを指定しなければいけません。

戻り値 :

渡されたキー・値を持つハッシュテーブル(GHashTable *)。g_hash_table_unref()で開放してください。

1.0.5から


gcut_take_new_hash_table_string_string()

#define             gcut_take_new_hash_table_string_string(key, ...)

渡されたキー・値のペアから文字列のキー・値を持つハッシュテーブルを作成します。作成されたハッシュテーブルはCutterが所有権を持つので、g_hash_table_unref()を呼ばないでください。

key :

最初のキー文字列。(const gchar *)

... :

残りの引数のNULL終端のリスト。まず、最初のキーの文字列値を指定します。続いて、任意の数だけキー・値のペアを指定します。最後にNULLを指定しなければいけません。

1.0.5から