Python 標準ライブラリ
Release: | 2.7 |
Date: | 2011年 12月 26日 |
Python 言語リファレンス ではプログラミング言語 Python の厳密な構文とセマンティクスについて説明されていますが、このライブラリリファレンスマニュアルでは Python とともに配付されている標準ライブラリについて説明します。また Python 配布物に収められていることの多いオプションのコンポーネントについても説明します。
Python の標準ライブラリはとても拡張性があり、下の長い目次のリストで判るように幅広いものを用意しています。このライブラリには、例えばファイル I/O のように、Python プログラマが直接アクセスできないシステム機能へのアクセス機能を提供する (Cで書かれた) 組み込みモジュールや、日々のプログラミングで生じる多くの問題に標準的な解決策を提供するPython で書かれたモジュールが入っています。これら数多くのモジュールには、プラットフォーム固有の事情をプラットフォーム独立な API
へと昇華させることにより、Pythonプログラムに移植性を持たせ、それを高めるという明確な意図があります。
Windows 向けの Python インストーラはたいてい標準ライブラリのすべてを含み、しばしばそれ以外の追加のコンポーネントも含んでいます。Unix 系のオペレーティングシステムの場合は Python は一揃いのパッケージとして提供されるのが普通で、オプションのコンポーネントを手に入れるにはオペレーティングシステムのパッケージツールを使うことになるでしょう。
標準ライブラリに加えて、数千のコンポーネントが (独立したプログラムやモジュールからパッケージ、アプリケーション開発フレームワークまで) 成長し続けるコレクションとしてPython Package Index から入手可能です。
- 1. はじめに
- 2. 組み込み関数
- 3. 非必須組み込み関数 (Non-essential Built-in Functions)
- 4. 組み込み定数
- 5. 組み込み型
- 5.1. 真理値テスト
- 5.2. ブール演算 — and, or, not
- 5.3. 比較
- 5.4. 数値型 int, float, long, complex
- 5.5. イテレータ型
- 5.6. シーケンス型 — str, unicode, list, tuple, bytearray, buffer, xrange
- 5.7. set(集合)型 — set, frozenset
- 5.8. マップ型
- 5.9. ファイルオブジェクト
- 5.10. メモリビュー型
- 5.11. コンテキストマネージャ型
- 5.12. 他の組み込み型
- 5.13. 特殊な属性
- 6. 組み込み例外
- 7. 文字列処理
- 8. データ型
- 9. 数値と数学モジュール
- 10. ファイルとディレクトリへのアクセス
- 11. データの永続化
- 12. データ圧縮とアーカイブ
- 13. ファイルフォーマット
- 14. 暗号関連のサービス
- 15. 汎用オペレーティングシステムサービス
- 16. オプションのオペレーティングシステムサービス
- 17. プロセス間通信とネットワーク
- 18. インターネット上のデータの操作
- 19. 構造化マークアップツール
- 20. インターネットプロトコルとその支援
- 21. マルチメディアサービス
- 22. 国際化
- 23. プログラムのフレームワーク
- 24. Tkを用いたグラフィカルユーザインターフェイス
- 25. 開発ツール
- 26. デバッグとプロファイル
- 27. Python ランタイムサービス
- 28. カスタム Python インタプリタ
- 29. 制限実行 (restricted execution)
- 30. モジュールのインポート
- 31. Python言語サービス
- 32. Python コンパイラパッケージ
- 33. 各種サービス
- 34. MS Windows 固有のサービス
- 35. Unix 固有のサービス
- 36. Mac OS X 固有のサービス
- 37. MacPython OSA モジュール
- 38. SGI IRIX 固有のサービス
- 39. SunOS 固有のサービス
- 40. ドキュメント化されていないモジュール
- 41. 日本語訳について