各種の Mac OS ツールボックスへのインターフェースを与えるモジュール群があります。対応するモジュールがあるなら、そのモジュールではツールボックスで宣言された各種の構造体の Python オブジェクトが定義され、操作は定義されたオブジェクトのメソッドとして実装されています。その他の操作はモジュールの関数として実装されています。 C で可能な操作がすべて Python で可能なわけではありませんし(コールバックはよく問題になります)、パラメータがPython だと違ってしまうことはよくあります(特に入力バッファや出力バッファ)。全てのメソッドと関数は __doc__ 文字列があるので、引数と返り値の説明を得る事ができます。他の情報源としては、 Inside Macintosh などを参照してください。
これらのモジュールは全て Carbon パッケージに含まれています。この名前にもかかわらずそれら全てが Carbon フレームワークの一部なわけではありません。CF は、CoreFoundation フレームワークの中に実際はありますし、Qt は QuickTime フレームワークにあります。ツールボックスモジュールは普通以下のようにして利用します。
from Carbon import AE
ノート
Carbon モジュール群は Python 3.0 で削除されました。
CFBase, CFArray, CFData, CFDictionary, CFString と CFURL オブジェクトがいくらか部分的にサポートされています。
このモジュールは Mac OS 9 とそれ以前の OS 上の Classic PPC MacPython で完全に利用可能です。 Carbon 版の MacPython ではほんの限られた機能だけが利用可能です。
スクラップマネージャは Macintosh 上でのカット & ペースト操作の最もシンプルな形式をサポートします。アプリケーション間とアプリケーション内での両方のクリップボード操作が可能です。
Scrap モジュールはスクラップマネージャの関数へのローレベルでのアクセスを提供します。以下の関数が定義されています:
スクラップについて現在の情報を返します。この情報は (size, handle, count, state, path) を含むタプルでエンコードされます。
Field | Meaning |
---|---|
size | スクラップのサイズをバイト数で示したもの。 |
handle | スクラップを表現するリソースオブジェクト。 |
count | スクラップの内容のシリアルナンバー。 |
state | 整数。メモリー内にあるなら正、ディスク上にあるなら 0 、初期化されていないなら負。 |
path | ディスク上に保存されているなら、そのスクラップのファイルネーム。 |
参考