aepack モジュールは、Python 変数から AppleEvent ディスクリプタへの変換(パック)と、その逆に変換(アンパック)する関数を定義しています。 Python 内では AppleEvent ディスクリプタは、組み込み型である AEDesc の Python オブジェクトとして扱われます。 AEDesc は Carbon.AE モジュールで定義されています。
ノート
このモジュールは Python 3.x で削除されました。
aepack モジュールは次の関数を定義しています。
Python 値 x を変換した値を保持する AEDesc オブジェクトを返します。 forcetype を与えることで、結果のディスクリプタ型を指定できます。それ以外では、Python 型から Apple Eventディスクリプタ型へのデフォルトのマッピングが使われます。マッピングは次の通りとなります。
Python type | descriptor type |
---|---|
FSSpec | typeFSS |
FSRef | typeFSRef |
Alias | typeAlias |
integer | typeLong (32 bit integer) |
float | typeFloat (64 bit floating point) |
string | typeText |
unicode | typeUnicodeText |
list | typeAEList |
dictionary | typeAERecord |
instance | see below |
x がPythonインスタンスなら、この関数は __aepack__() メソッドを呼びだそうとします。このメソッドは AEDesc オブジェクトを返します。
x の変換が上で定義されていない場合は、この関数は、テキストディスクリプタとしてエンコードされた、値の(repr()関数による)Python文字列表現が返されます。
x は AEDesc タイプのオブジェクトでなければいけません。この関数は、Apple Eventディスクリプタ x のデータの Python オブジェクト表現を返します。単純な AppleEvent データ型(整数、テキスト、浮動小数点数)の、対応する Python 型が返されます。Apple Event リストは Python リストとして返され、リストの要素は再帰的にアンパックされます。 formodulename の指定がない場合、オブジェクト参照 (例: line 3 of document 1)が、 aetypes.ObjectSpecifier のインスタンスとして返されます。ディスクリプタ型が typeFSS である AppleEvent ディスクリプタが、 FSSpec オブジェクトとして返されます。 AppleEventレコードディスクリプタが、再帰的にアンパックされた、型の4 文字キーと要素を持つPython辞書として返されます。
オプションの formodulename 引数は gensuitemodule より作成されるスタブパッケージにより利用され、オブジェクト指定子のための OSA クラスをモジュールの中で見つけられることを保証します。これは、例えば、ファインダがウィンドウに対してオブジェクト指定子を返す場合、 Finder.Window のインスタンスが得られ、 aetypes.Window が得られないことを保証します。前者は、ファインダ上のウィンドウが持っている、すべての特性および要素のことを知っています。一方、後者のものはそれらのことを知りません。