SQS SourceEditor利用マニュアル
2005/02/06作成
SQS SourceEditorを利用した調査票の作成方法を示します.
HTML Formや,PDFによるマークシート式調査票の印刷原稿を作成することができます.
「SourceEditorの起動」
Webブラウザ上で次のボタンをクリックする(http://sqs.cmr.sfc.keio.ac.jp/sqs-core/app/SourceEditor.jnlp にアクセスする)ことで,
JavaWebStartによりSQS SourceEditorをインストール/更新/起動します.
「ファイル操作」
- 「新規作成」メニューで,調査用途に応じたテンプレートを開くことができます.
現在は,次の3通りから選ぶことができます.
これらのテンプレートをもとにして,調査票を編集してください.
- 「開く」メニューで,既に作成・保存されているファイルを開くことができます.
- 画面上にSQS Source(.sqs)ファイルのアイコンをドラッグ&ドロップすることで,そのファイルを開くことができます.
- 「ファイル」メニューの「開く」から,そのファイルを開くことができます.
- 「保存」「別名で保存」「閉じる」などのメニューが利用できます.
- タブ方式で,複数のファイルを同時に編集できます.
- 開いたファイルには,次のような記号が表示されます.
- 書き込み不可フラグ(「%」記号で表わされます)
- 未保存フラグ(「*」記号で表わされます)
- タブの上のTooltipにより,ファイルを開いた元となるパスやURLが表示されます.
-
未保存終了警告,未保存ファイル閉じ警告,ファイル上書き警告,別プロセスによる保存警告などの
管理がなされます.
「ノード編集」
- 左側のノードツリー画面は読み込んだファイルの内容を,
アウトライン形式で階層的に表わしています
.
- このツリーはXML名前空間:要素名などに応じたアイコンと,次のような色分けがなされたテキストが表示されます.
- 灰色の文字:ノードが閉じているときには,そのノードの子孫の最初のテキストノードの文字データをダイジェストとして
表示しています.
- 青色の文字:ノードが開いているときには,ノードのXML名前空間:要素名に応じた表記がなされます.
また,ノードごとにカスタマイズされた表記がなされる場合もあります.
- 黒色の文字:ノードがテキストノードの場合には,その内容である文字データが表示されます.
SourceEditorは,独自に開発した「汎用的なXMLエディタ」を拡張して開発されています.
左側画面は,「XMLデータのDOM構造」のうち,要素の階層構造を表しています.
XML要素の名前ごとに異なるアイコン・日本語での説明的表現文・
専用の編集コンポーネントなどを割り当てて設定することが可能となっています.
[左画面]ノードツリー操作
- ノード選択・基本:
- クリックして選択:
左画面上でマウスをクリックすることで,右画面に,
クリックしたノードのノードエディタを表示します.
- ドラッグして選択:
左画面上でマウスをドラッグすることで,複数のノードをまとめて選択する
ことができます.複数のノードがまとめて選択されているときには,
右画面に,複数のノードエディタが,文書内の出現順に表示されます.
- ノード選択・応用:
- 入れ子ノードの選択:
左画面上で入れ子になっているノードを選択すると,
そのノードエディタが対応している場合には,子孫ノードを内側に含むような形で
ノードエディタが重層的に表示されます.
- Ctrl-選択:
左画面上でCtrlキーを押しながらマウスをクリック・ドラッグすることで,
XORによる指定をすることができます(非選択を選択する→「選択」,選択を選択する→「選択解除」).
選択範囲が不連続な指定も可能です.
- ノード開閉:
ノードを開閉する機能が利用できます.
再帰的にすべて表示する,段階的に隠するなどのモードが実行できます.
- ノードのアイコンの左に表示される開閉ハンドルのクリック
- ノードのダブルクリック
- ノードを右クリックして表示させるポップアップメニューからの「ノードを開く」「ノードを閉じる」
- ノードの「カット」「コピー」「貼り付け」:
- 右クリックによるポップアップメニューから,選択されたノードを「カット」
「コピー」できます.
- 貼り付けには,次の3通りの貼り付け方があります.
- クリックしたノードの「前」に貼り付け
- クリックしたノードの「枝」として貼り付け
- クリックしたノードの「後」に貼り付け
- ノードをカット・コピーしたものは,タブ切り替えにより,
ファイルを越えて貼り付けすることができます.
機能制限
- ノードの新規作成機能は,まだ実装されていません.当面の間,ノードの新規作成が必要な場合には,サンプルファイルから,ノードを
コピー&貼り付けしてください.
- 現在は,文法的に無効な位置・不正な位置へのノードの貼り付けや,
文法的に必須な内容のノードを削除することができてしまうという不具合があります.
DTDやスキーマに応じた編集内容の支援機能は,まだ実装されていません.
必要に応じて,jingなど外部のvalidationツールを併用してください.
- ノードツリー上の操作のUndo/Redo機能は,まだ実装されていません.
[右画面]ノードエディタ操作
左画面で選択されたノードに対応して,右画面には,そのノードを編集するためのノードエディタが
開かれます.
- ノードエディタのアイコン+ノードタイトル部分では,右クリックによる
ポップアップメニューで,そのノードに対する各種機能が利用できます.
- 「カット」
- 「コピー」
- 「貼り付け(前に・中に・後ろに)」
- 「ノードを開く」
- 「ノードを閉じる」
- ノードエディタ上でのテキスト入力欄は,右クリックによるポップアップメニューと,
ショートカットキーで,各種機能が利用できます.
- 「取り消し」 Ctrl-Z
- 「やり直し」 Ctrl-Y
- 「カット」 Ctrl-X
- 「コピー」 Ctrl-C
- 「貼り付け」 Ctrl-V
- 「全てを選択」 Ctrl-A
- 「選択式設問」の選択肢上でクリックしてポップアップメニューを出すと,
次の機能を利用できます(このとき自動的に1〜の数値の連番になるように
ノードの値が振り直されます).
- この選択肢の「前」に新しい選択肢を追加
- この選択肢の「後」に新しい選択肢を追加
- この選択肢を「削除」
書き出し・プレビュー
編集中のファイルを変換し,実際の調査に利用できるコンテンツを生成します.
生成結果は「書き出し」または,ブラウザでの「プレビュー」ができます.
※ PDFの生成には,数秒〜数十秒の時間がかかります.
変換処理の進捗状況は下図のような画面により確認できます.
- 書き出し機能関連:
- 書き出すコンテンツの種類は,調査方法に応じて次の2通りから選ぶことができます.
- 「HTMLフォーム」:Webブラウザ上で回答させるための表現
- 「マーク式調査票の印刷原稿のPDF」:設問・マーク欄混在式の専用マークシートでの表現
(このPDFファイルには,「しおり」として,マーク欄や自由記述欄の位置や,
設問文や設問形式などの情報が埋め込まれます)
- プレビュー機能関連:
機能制限と今後の改善予定
- 実行環境に非依存で,同一のPDFファイルを生成するために,
PDF生成の際に使われるフォントには,OSにインストールされたものでは
なく,フリーの「さざなみフォント」を使用しています.そのため,
フォントの見た目が美しくない,
「低品質モードでの印刷」をすると,フォントの「横線」がかすれて消えてしまうなどの
問題があります.現在,OSにインストールされたフォントを利用できるよう,
検討中です.
- PDF生成が遅いことについては,PDF生成エンジンの代替を検討中です.
具体的には,現在のFOP/XSL-FOを取りやめ,iTextへの移行をするという
計画があります.
- 多様なフォントを選べるようにする,レイアウトの微妙な調整をできるようにする,
などの機能拡張を検討中です.